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村の医療事情

2011/6/2

実は今週の月曜日に
診療所へ向かう途中、知り合いと立ち話をしていたら
「重病人がいる」と聞いて、
患者さんを見つけました。

患者さんは83歳のおじいさん。

わたしは診療所への行き帰り、
いつもそのおじいさんの家の前を通り
そのたびに挨拶をしてくれる人でした。

でも、先週の水曜日から何も食べれない、飲めない状態で
とっても小さく見え
脱水症状も進んでました。

この状況では、
「点滴しかない」

しかし、
ルートが取れるスタッフがいなくて
私がすることに。

これ、JICAでは禁止されてます。
医療行為にあたるので。

でも、この状況ではしょうがない

というわけで
久しぶりにルートキープ。
脱水症状のおじいさんで
かなり心配だったけど問題無くできて、よかった。。。

その後、2日間点滴を続けて
おじいさんの脱水症状は改善して
「楽になった」と言われました

でも昨日は、
「もう点滴はしたくない」と言われて・・・

おじいさんの状態をみると、
点滴を続けなければ致命的です。
しかし、点滴を続けても
これは脱水症状の改善、
いわゆる「少しでも安楽」にするためで
対症療法であり、根治ではありません。

おじいさんが点滴をしたくないのなら、
私はその意志を尊重したいと思うし、
家族にも現状についてを説明して、
私の考え方も伝えました。

家族も、
おじいちゃんが「したい」と思うなら続けてほしいし
したくないことは無理にする必要はないという意見でした。

しかしその後、
1日置いたら「やっぱり点滴をしてほしい」とおじいさんに言われ、
もう一度点滴再開。

点滴は家族に買ってきてもらわないといけませんが、
私が家に行ったとき
家族はまだ買っていませんでした。

「ちょっと忙しくってね、ほら、やることいっぱいあるでしょ?」

「あとで買っておくから、明日でもいい?」 と、家族。

「いいわけないでしょと言いたいのを堪えて

「本人が今してほしいと言っていることを私は後回しにしたくない。
おじいちゃんは、何も食べれず、飲めず、
咽喉が渇いたと言っているのだから、
本人が少しでも楽になる方法があるのならば
そちらを優先したい。」
と説明すると納得してくれて
一緒に点滴を買いにいきました
一緒に行ったのは、待っているといつまでも待たされると思ったから・・・

家族はもちろんおじいちゃんのことを大事に思っています。
常にベッドのなかで体を支えてあげて
お風呂に入れてあげて、
お世話をしています。
でも、
危機感がないのか・・・
本人の状態、気持ちが分からないのか・・・

おじいさんが寝ている部屋に
すでに棺が用意されていることにも驚き・・・


どうしても経口摂取ができない状態なので
状態が良くなることはないでしょう。
でも、本人の意識がしっかりしているから、
おじいさんにも家族にもこの残された時間を大切にしてほしい。
私が思うのは、それだけです。
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プロフィール

ビスっち

Author:ビスっち
Bienvenidos!!

2009年秋から青年海外協力隊としてグアテマラに派遣されました。
ケツァルテナンゴ県カンテル市にあるシェカム村の診療所で看護師として働いてから帰国。日本に帰った後も、村との関係を持ち続けながら活動中。

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